1979年16歳の頃。
サークル主催のコンサートに出演する為に召集されたメンバー5人は、そのコンサートが終わるとバラバラになるものと思われていた。
しかしそのうちの3人は「あるバンド」の曲と出会い、一緒にバンドを続けよう!って話になった。
そのバンドが「NOVELA」である。
この年の8月…GBMバンドが最初で最後のライブをした日の、ほんのひと月前…「8.8ROCK DAY」と言うコンテストのジュニア部門でグランプリを獲った「プリビーアンドプリビー」が決勝で演奏したNOVELAの曲が、サークルの仲間を中心に大流行しだしていた。
それまで「ガンガンな曲」や「バリバリな曲」しか演奏していなかった我々にとって、NOVELAの曲は凄く難しく感じた(実際、今でも凄く難しいけど^_^;)
それを同年代のプリビーアンドプリビーが演奏してグランプリを獲った。
「負けてられへん!」
ギターのNくん、ベースのTやんとワタクシの3人は「次はNOVELAのコピーや」となった。
ここで大きな問題が。
こんな声を出せるヤツおらんで!
先のプリビーアンドプリビーも歌メロを変えたり、高音でのロングトーンをシャウトに変えたりと様々な工夫を凝らしてなんとか歌っていた。
我が家でイリュージョンを「歌無し」で練習しながら困り果てていた3人の所へ一人の後輩Sが遊びに来て言った。
「めっちゃ声高いヴォーカル居ますよ」
翌週Sに連れてこられた中学生みたいなヤツ。
歌わせてみると「出る!」
アンジーさんのキーで楽々歌える!!
そして上手い!!!
新バンド「ペガサス」結成の瞬間である。
続く☆