ネタサルベージ
【2007年10月19日に某SNSに投稿した物をコピペ!】
昨夜、ドラムレッスンの為に住之江の某スタジオに行った時の話です。
駐車場にクルマを停めて降りた途端に声を掛けられました。
「あのう、すんません」
声のする方を見ると50代後半ぐらいかと思われる小柄なおじさんが、作業着で立ってました。
「はい、何か?」
「ワタシ今から地下鉄で大阪まで出て、それからJRで京都の山科まで行かんといかんのですが…」
なんと唐突なオッサンのスケジュール発表!(笑)
ワタクシは心の中で『そんなん知らんがな』とツッコミながらも「はぁ。地下鉄の駅ならそこの角を左に…」
そうするとおじさんはワタクシの言葉をさえぎり「いや、行き方は分かりますねん。ただワタシ、こないだまで足をケガしてまして、そのあと風邪をひきまして…」
今度は唐突なオッサンの健康相談!(笑)
ワタクシは心の中で、さっきと同じツッコミを入れながら「はぁ…それで?」
「山科まで行く電車賃に500円足りひんねん。すんませんけど貸してもらえまへん?」
やっと出ました今日の要点!(笑)
ワタクシが『このオッサン、いきなり何を言い出すねん』みたいな顔してると、おじさんのたたみ掛け攻撃が始まりました(^^;)
「仕事しようと思てもケガと病気で出来ひんかったんです」
(知らなんがな)
「どうしても今日じゅうに行かなアカンのです」
(だから知らんがな)
「住所聞いたらあとで必ず500円送るから」
(送料の方が高いやろ?)
「ほら、免許証見せますわ、ワタシここに住んでますねん」
(そう言いながら上半分しか見せてへんやん)
「あと、たったの500円あったらええんです」
(おっちゃん、その『たったの500円』が無いんやろ?)
「なんとか年寄りを助けると思て…」
(ワシと『ひと回り』も変われへんやろ)
ここまで聞いてて『うさん臭さ』がプンプンにおって来たんで、ワタクシやっと口を開きました。
「そこの角にコンビニがあるから、そこで頼んでみはったら?」
するとオッサン、表情をコロっと変えて…
「アカン!アカン!あぁ言うトコは余計貸してくれへんねん!」
(オッサン、常習やな?)
その言葉と表情に『これは電車賃が無くて困っている人では無い。ただのタカリだ』と判断したワタクシ。
「よっしゃ!おっちゃん、わかった!!俺は貸されへんけど、貸してくれるトコに連れてったろ」とオッサンを促して歩き出したんですね。
「へ?どこへ?」
「そこ曲がったトコに「ほ○ぼのレ○ク」の無人貸付コーナーがあったはずや。小額やねんから免許証あったらすぐ借りれるわ。利子は付くけど俺に送り返してくれるつもりやねんから一緒やろ?」
するとオッサン、般若のような顔になり「お前に頼んだんが間違いじゃ!」とキレて反対方向へ歩いていきました。
ワタクシは、その背中に優しく声を掛けてあげました。
「そっちには『無人くん』があったと思うで~」(笑)
あとから考えたら、イベントとして面白かったので500円ぐらいあげても良かったかな?とも思いましたが(^_^;)
☆おやすみなさい☆