脇道シリーズも50回目…二ヶ月ぐらいクルマの話を続けてるのか…あとちょっとだから(←誰にゆーておる?^_^;)
1998年34歳の頃。
中山サーキットで3年、セントラルサーキットで1年参戦し続けたRSCCの5年目。
開幕戦は3月に行われた。
この日は今までと違う。
なにが違うかと言うと…エンジンだ。
ワタクシの青ハチのボンネットの中にはTODAのフルキットを組んだ4A-Gが入っている。
もちろんボアアップしたエンジンやキャブ仕様のエンジンには敵わないかもしれないが、少なくとも前年までのノーマルエンジンに比べれば速いだろう。
そしてもう一つ大きく違う所があった…ミッションだ。
この日の青ハチには、Dくんのレビンから移植した「クロスミッション」がついていた。
どう言う物かと言うと…
AE86のマニュアルシフトは5速だが、これは「街乗り」を基本に考えられたギア比になっている。
特に5速目は「オーバートップ」と言って、通常のトップギア(通常ギア比「1」)よりさらに上のギア比になっている。
高速走行等で燃費がいいからである。
それをサーキット等のスポーツ走行用に「つながり重視」のギア比に替えてあるミッションなのだ。
回転を落とさない走りをしやすくなるのでとても良いアイテムなのだが一つ大きな問題が…。
ミッションの構造上「トップ」の位置は変えられないらしい。
ハチロクのミッションは4速がトップなので、つながりを良くする為に1~3速のギア比の差を少なくして3速とトップギアつまり4速の間に「5速」を使う。
もちろんクロスミッションの「5速」は4速より3速寄りだ。
仕組みはともかく、大きな問題点と言うのが「このクロスミッションだとシフトパターンが変わる」と言う事。
通常1速でスタートしてスピードが上がるごとに「2→3→4」とシフトアップしていく(とっても当たり前)。
しかしこのクロスミッションの場合「1→2→3→5→4」というシフトパターンになる。
これが意識している時は出来るのだが、慣れないとシフトミスしてしまう事が多い。
特にシフトチェンジの時間が短い「コーナー進入減速時のシフトダウン」は間違いやすい(>_<)
そんなこんなで(笑)まずはフリー走行。
このエンジンとミッションになって初めての走行だ。
実際に走ってみると速い!と言うより「軽い」と言う印象。
エンジンも軽く回るし、ボディーも軽くなった感じ。
…実際エンジン載せ替えの時に「昼間しかレースせぇへんねんからヘッドライト要らんやんな」とKさんがヘッドランプとリトラクタブル用のモーター等を取っ払っていた。
去年まではかろうじて「N1仕様」を保っていたのに、もはやゲテモノである(^_^;)
トップスピードも上がっていたようで(この頃のレースカーにはスピードメーターは付いていないので速度はわからないが)ストレートエンドでは普段より早くブレーキをかけないと曲がれない程だった。
こうして各コーナーでの挙動の違いや適切なシフト、ブレーキポイント等を見極めていってフリー走行終了(もちろん何十回もシフトミスした^_^;)
さぁいよいよ予選のタイム計測だ。
これまでのレース運びを見ていた総長(仮名)から
「ロマンくんて決勝のベストタイムの方が予選より速いでしょ?予選の時に『自分よりちょっと速いぐらいのターゲットマシン』を決めて、そいつを抜くつもりで走ったらええんちゃいます?」
とアドバイスを受けていた。
総長…ちゃんと見てるなぁ(^◇^;)
さてアドバイスは功を奏するのか?
続く☆