1997年33歳の頃。
チームメイトが「クラスは違えど全員表彰台」というプレッシャーの中、第二戦の決勝の一周目を6番手と、なかなかいいペースで終えたワタクシ。
二周目に入り5位のクルマを追っていた。
さすがに2本のストレートではジリジリと差が開く。
しかしマウンテンエリアに入ると逆に差は縮まり、一周目と同じように9コーナー辺りではほぼ追い付いていた。
まだ抜くまでには至らなかったが、次の周には…そんな事を思いながら前にくらいついて三周目に入ったトコロで6番手、入賞圏内ではあったが一つでも前にいきたい。
さっきと同じようにストレートでは少し差が開くが、今度は二周目ほど離されてはいない……いける!
マウンテンエリアで5位のすぐ後ろにつけ、得意の8コーナー入口。
ここは複合コーナーの一つ目なので「インベタ」で走ると9コーナーのラインがキツくなり遅くなるので、みんな8コーナーではクリップにつかない。
つまりインがあくのだ。
そこにノーズを差し込み横並びになる。
相手よりワタクシの方が「イン→イン→イン」のラインを強いられるのでキツいのだが「曲がりきれないフリをして」イン→イン→アウトのラインをとる(^_^;)
アウト側の相手はそのままだと「ぶつかる!」と思うので(本当はぶつかりそうになったらこっちも減速するのだが)ついつい無理をせず少しアクセルを戻す。
そして相手より早くアクセルオンしているワタクシは9コーナーから先の下りを利用して引き離す。
抜いた!5位だ!!
そのままゴールラインをまたいで、あと5周!
今回はホンマにいけるぞ!!!
続く☆