muranakaromanのブログ

ドラマー村中♪ろまん♪

脇道58

 

1998年34歳の頃。

 


TODAのフルキットが組み込まれたエンジンで臨んだ開幕戦、3番手スタートで好調だったワタクシ。
シフトミスで順位を落とし七周目で4番手だった。


なかなか抜けない前のクルマをとらえようと2本目のストレートエンドに照準を絞っての4コーナーの飛び込み。


インに入ると見せかけて、相手がインを閉めてきた途端、逆にアウト側に寄ってわずかにブレーキを遅らせた。


レース後に総長から「ほれぼれするような突っ込みでしたわ!」と言われたぐらい『過去4年間のレース経験から出来うるベストな減速』をして黒赤ツートンの横に並び、同じようにコーナーを回る。


この4コーナーは複合コーナーの一つ目。
黒赤ツートンはインギリギリを回っていく。
こちらは一車身アウト寄りを回るがアウトにはふくらまない。
黒赤ツートンに「インベタ」のラインを走らせる為だ。


ヤツは一旦ステアリングを戻し、インベタのまま改めて5コーナーへ向けステアリングを切り込む。


一方こちらは、ほぼ一定の舵角で複合コーナーを「大きな一つのコーナー」のように走る。

当然こちらの方が車速がのる!


5コーナー入り口でほぼ前に出て、コーナー出口ではルームミラーで黒赤ツートンを確認できるぐらい差がついた。

 

 


やっと抜いた!

抜く事が出来た!!
これで3位だ!!!

 

 


そこからは「目の前を走る邪魔者」が居なくなったマウンテンエリアで差を広げ、黒赤ツートンが二度と追い付いてくる事はなかった。


少しタイヤからバイブレーションを感じたが、ペースが落ちる程ではなくそのままゴール。
初の表彰台である♪

 


ピットに帰ってスタッフと喜んでいると、EPスターレットのHくんが青ハチを見て
「ロマンさん、フロントの左にブリスター「フラットスポット)出来てますやん!」
とタイヤの異常を教えてくれた(^_^;)


たぶん黒赤ツートンを抜く時にタイヤの限界を超えたのだろう。
バーストせずに完走できてよかった。

 


一番低い位置とは言え初の表彰台の上でトロフィーを受け取り、ピットに戻り仲間とハイタッチなんかしていたワタクシ。

 

実はこのレースが多くの仲間と騒いだ最後のレースになる。

 

 


続く☆