muranakaromanのブログ

ドラマー村中♪ろまん♪

脇道14

 

1993年30歳の頃。

 

公式四輪レースに出る為のA級ライセンス取得に向け、Bライを取った後ジムカーナの完走証明をもらうべく、よりによって「近畿チャンピオン戦」にエントリーしたワタクシ。


「クルマを見ただけで観覧者だと決め付ける騒ぎ」はあったものの無事ゲートを通過、出場者駐車場へクルマを移動させる。


さすがにチャンピオン戦だけあって、そこには普段は目にする事が無い光景が…。
タイヤウォーマーがあったり、窒素ボンベがあったり…駐車場なのにサーキットのピットさながらの状態だった。


当時のジムカーナの主役はホンダシティー、ホンダCR-X、三菱ランサーエボリーション等「勝つ為には『このクラスではこのクルマ』でないと!」みたいな図式があった。
当然その日の参加者もほとんど上記3車種。
そんな「本気の人達」の邪魔にならないように、駐車場の端っこに停めたワタクシはカリーナED(^_^;)
逆の意味で、その日一番目立っていた。


競技開始前の車検に向けて、クルマの中の物を全部おろしたりライトやウインカーレンズにテーピングしたりしていると、他の参加者がわざわざ「ジムカーナ会場ではとても珍しい車種」を見にきたり、中には興味深々色々質問してくるヤツも居た。


「これで出るんですか?」
 「ええ、まぁ」(出るからここに居とんねん!)


「このクルマでタイム出ます?」
 「いや、全然」(そもそもジムカーナ自体初めてやっちゅうねん!)


「このクルマに何か秘密でもあるんですか?」
 「いや、別に」(君達とは目的が違うねん!)

 

とにかく恥ずかしい事この上ない。
めんどくさそうに応対していると『特に本気の人達エリア』から走ってくる一人の女性が居た。

 

 


「ロマンさぁ~ん!」


この完全アウエイの状況で、ワタクシのニックネームを知っている人が居るとは!
しかも若い女性の声!!

 


続く☆