muranakaromanのブログ

ドラマー村中♪ろまん♪

脇道32

1996年32歳の頃。

 

前回、第二戦はガソリン漏れのトラブルで「レース仲間」のありがたい手助けがあったにも関わらずリタイヤとなってしまったワタクシ。

 

それから二ヶ月後、9月に行われた第三戦にはガソリンタンクそのものを「安全タンク」と呼ばれるレース専用の物に交換しての参戦。

 

実は前回のレース最中に「ガス欠症状」が出たのは、漏れていたからではなく『コーナリングの際にガソリンが遠心力で片側に寄ってしまい燃料ポンプ付近の量が極端に少なくなるから』だそうな。

…つまりガソリン漏れとは関係なかったのね(T_T)

 

「どうせガソリンタンクを交換するなら」って事で、その燃料の片寄りにも対策してあるレース用のタンクにしようとなった訳。

 

タンクそのものが純正品に比べてかなり軽いので、タイムにも好影響がありそう♪

 

そしてこの日の中山サーキットは雨が降っていた。

路面が濡れているとエンジンパワーの差が出にくいので、ノーマルエンジンのワタクシにとっては好都合。

 

第一戦のビリ、第二戦のリタイヤの無念を晴らすべくフリー走行前から気合いが入るワタクシ。

 

朝イチのドラミで主催者さんからこんな言葉が…

「同じ車種でもエンジンに差があったり、同じ駆動方式でも排気量に差があったりするので、今回からは全てのクルマのタイム順で半分に分けてAクラスとBクラスの2クラスでの決勝とします」

 

つまり今まではワタクシがレースする時は相手は全員ハチロクだったのが、今回はシビックやEPスターレットなんかと一緒に走る事になりそう。

 

で、実際に予選を終えてみると全部で20台参加の中で6番手と好タイム、もちろんAクラス。

Aクラスの10台の中には、やはりシビックが3台ほど居た。

 

今回は同じチームからEPスターレットのH君のみ参加だった。

彼はBクラス4番手スタートだった。

 

先に行われたBクラス決勝でHくんは1台抜いて3位。見事表彰台だ!

 

さぁワタクシも続けとばかりにAクラス決勝。

6番手なので三列目のアウト側からのスタート。

いつもの光景と違うのは目の前に居るのがハチロクではなくシビックだと言う事。

 

いざ、スタート!

中山サーキットのホームストレートは登り坂なので、スタートはトラクションのかかりやすい後輪駆動のハチロクの方がやや有利。

ワタクシも前のシビック2台を抜き、1コーナーの出口でハチロクも1台抜いた。

「さすが、俺は雨に強いわ!」

誰も聞いていない車内でそんな事を言いながらスタンド前のコーナーへ。

 

このままの順位で行けばワタクシも初の表彰台だ!!

 

…人間、調子に乗るとロクな事はない。

 

続く☆