1978年夏。
とうとう迎えたライブ当日。
朝早く集合したメンバーは「駅から会場までの道の電信柱に『ライブ会場はこっち(指差しマーク)』みたいな縁起でもないチラシを貼る」と言う往生際の悪さ。
ライブスタートは夕方なので、昼に一旦我が家に集まりランチタイム。
「こんだけ頑張ったんやから、そこそこお客さんも来るやろ」
「◯◯さんのグループも『行けたら行くわ』ってゆーてくれてたし」
「落書きノートの返事も色々書いてあったしなぁ♪」
とその時、外から雨音が。
ショパンのそれとは違う「ザー」っと言う激しい音。
「雨降ってきたやん!!」
みんなで外を見てるから言わなくてもわかるセリフを全員で言う4人組。
それから楽器を濡らさないように気を付けながら自分達はズブ濡れになりながらの搬入。
ステージ上では雨漏りがして、テンションだだ下がりのリハーサル。
ライブスタート時刻に客席に居たのは、約20人。
そのうち4人はメンバー(笑)
そして先の出番であるY君のバンド「KASS」が演奏開始。
(バンド名はKASSでもKISSの曲ではなく、全曲キャロルのコピーだったと記憶してるが)
とにかく上手い!
演奏はもちろんコーラスもバッチリ。
これが同じ高校一年生か?
そして我々の演奏開始。
全曲は覚えていないが
KISSから
ラブガン
シャウト
甲斐バンドから
裏切りの街角
きんぽうげ
辺りをやったと思う。
あ!一曲だけオリジナル曲もやったなぁ。
このオリジナルはワタクシが作曲だったので、O君にドラムを叩いてもらい自分でギター弾きながら歌った。
この日、一番盛り上がらなかった(^_^;)
ライブが終わってから、対バンのY君に「途中でパートを替わるのはよくないんじゃないか」とか、とても真っ当なご意見を頂いた覚えが(^_^;)
初ライブから学んだ事
「何もかも自分達でするのはとても大変」
「録音や写真など記録は取った方がいい」
「日頃の行いが悪いと肝心な日に大雨が降る」
「集客に力を入れ過ぎ、練習がおろそかになると恥ずかしい」
「『絶対行く』は絶対ではないし『行けたら行く』は、まず来ない」
そんな初ライブだったが「達成感」だけはあった。
「運命の女神達」と言う意味の「THE FATES(ザ・フェイツ)」と言うバンド名なのに男子4人組の我々は、人気が出る事もなくこの年の暮れにはベーシストが辞めて(彼、なんて名前だったかな?^_^;)解散となったのであった。
あ!
この時のY君…「O川Y一郎」くんは現在でも音楽活動されているそーな。
嬉しい限り♪
高校二年生シリーズへ続く☆