1993年29歳の頃。
機材も積めないハチロク(型式がAE86というカローラレビンです)を買って、夜な夜な峠道を走り回っていたワタクシ、サーキット走行会に出場する事になっていざ当日!
出発が早朝なので、前日の夜に借りておいたレンタカーに自分のクルマを載せる。
地図を頼りに岡山県の中山サーキットへ(もちろん行くのは初めて)。
道に迷う事もなく無事に到着すると、まだ開門時間前なのに何台も同じような積車が並んでいた。
そしてそのトラックに積んであるクルマを見て驚いた。
「あれはクルマやない『マシン』や!!」
そこに並んでいたのは同じハチロクでも内装はとっぱらいロールバーを入れ、ボディーは派手なペイントとスポンサーロゴが入った、紛れもないレーシングカー!!!
生まれたてのグレート小鹿のように(←グレートは余計)プルプル震えながらも、とりあえず開門になったのでサーキット内へ移動してトラックからハチロクを下す。
他の参加者もクルマ…いや「マシン」をおろしてピットへ移動。
眺めているとワタクシと同じような純正カラーのハチロクも何台か発見。
「なんや、ノーマル勢も居るんや」
とか言いながらクルマを覗きに行くと、中身はやっぱり内装無しのシートは運転席にバケットが1つのみ。
そしてやっぱりロールバー。
さらに、他の参加者はピットにクルマを停めるといきなりタイヤを替えだした。
それは「申し訳程度に少しだけ溝が入ったようなタイヤ」
後から知ったのだが、各タイヤメーカーがモータースポーツ用に販売している「一般道での使用可能」は思い切り建前の「セミスリック」と呼ばれるタイヤだった。
スタートする前から、どっからどう見ても最下位決定のワタクシ。
しかし、ここで一つ思い出した!
『クルマの性能によってAクラスとBクラスに分ける』って話。
(さすがに同じハチロクとは言え、あんなマシンと自分のノーマルとが同じクラスにはならないだろう)
そう思いながら、朝一のドラミ(ドラえもんの妹ではなく「ドライバーズミーティング」の略だそう…説明と点呼取りみたいなもの)の為に参加者全員集合。
「おはようございます!本日はルールを守って安全走行でお願いします。尚クラス分けですが、ハチロクの参加台数が半数ほどなのでAクラスがハチロク以外、Bクラスはハチロクのみとさせていただきます」
…あらら(+o+)
やっぱり走る前から最下位決定(^_^;)
せっかくだから楽しく走りますかぁ!!
続く☆