1993年29歳の頃。
※再度お断りです。この「脇道」シリーズは音楽とかバンドとかドラムとかライブとかは出てきません。クルマに興味の無い方はブログタイトルに「脇道」と付かなくなるまでお待ちくださいm(__)m
ほぼノーマルのハチロクながら生まれて初めてのサーキット走行に「テンションだだあがり」で岡山まで来たものの、他の参加者の『レーシングカー』を見て「テンションだだ下がり」になったワタクシ。
しかしここまで来たからには楽しまないと損!
自分はBクラスなので、まずはAクラスのフリー走行を見ていた。
「ハチロク以外は全部このクラス」と言われたクラスだけあって、軽自動車のカプチーノからR32のGT-Rまでホントに多種多様なクルマが走っている。
この中山サーキットがどんなコースなのか詳しく知りたい方はホームページに「全てのコーナーの写真入り」で紹介されているのでどうぞ↓
https://www.nakayama-circuit.com/road/course/
さて、いつまでもボーっと他人様の走りを見ている訳にもいかない。
自分のクルマの準備をしないといけないのだ。
前々回のブログにも少し書いたが…
・ヘッドライトやテールランブ、ウインカーレンズ等の割れて飛散する部分にはテーピングする
・ブレーキフルードタンクのキャップやバッテリーターミナル等にもテーピングしておく
・スペアタイヤ、フロアマットも含め、クルマの中の「動く物」は全て下しておく
・タイヤのハブボルトの緩みが無いか確認しておく
・ドラミ(ドライバーズミーティング)で配られた「ゼッケン」をクルマに貼る
こう言う作業をしていると「今からサーキットを走るんや」とワクワクしてきて、再びテンションだだあがりになった♪
そうこうしている間にAクラスのフリー走行が終わり、いよいよハチロククラスの番だ。
ショップの人達が「スタッフ」となって誘導してくれる。
ピットロードに並びコースインを待つ。
スタッフが「ボンネットがちゃんと閉まっているか、シートベルトはしているか」等々をチェックして回る。
チェック後、顔を見て親指立ててもらうとなんか自分がアランプロストになった気分だ(古いな)。
別のスタッフが運転する「先導車」いわゆるペースカーに続いてゆっくりとコースイン。
最初の一周は本当にゆっくりだった。
そしてペースカーがピットインしてフリー走行の開始!
ワタクシの前のハチロクが速度を上げて1コーナーに入っていく。
加速は劣るもののワタクシもついて走る。
1コーナー、2コーナーと抜けて短いストレート。
やや下りながら「グランドスタンド前」と呼ばれる大きなコーナーに。
この時すでにテンションMAXのワタクシは
『前を走るクルマと自分のクルマは同じハチロクでも全く別のクルマ』
と言う事をすっかり忘れていた。
自分の前のクルマがブレーキを踏んだのを見て、自分もブレーキを踏む。
…遅い。同じタイミングでブレーキをかけたのでは遅いのだ。
前のクルマは内装まで剥がす程の徹底した軽量化の上、タイヤもハイグリップ、足回りだってかなり「やっている」に違いない。
こちらは何度も書くが、ほぼノーマル。
ブレーキを踏んで少し減速したら、もう目の前に壁が迫ってきていた。
いや「目の前」と言っても、そう感じただけでまだ十数メートルはあったハズ。
焦ってハンドルを切ったらリアが流れた。
いわゆる「ケツが出る」状態だ。
瞬時に逆にハンドルを切る、いわゆるカウンターステア。
『さすが峠でならしただけの事はある!』と思わないように。
クルマが曲がろうとしてリアが流れると、誰でもとっさに逆ハン切るものなのだ。
あ、でも危ないから実践しないように(^_^;)
なんとかクルマの姿勢を立て直して次のコーナーへ。
こう書くと「カッコ良くドリフトで駆け抜けた」ようだが、実際はハーフスピンでヨタヨタしていた状態。
壁に激突しなかったのは「運が良かっただけ」なのだ。
しかしこう言う時、人は「あぁよかった!怖かった!」とは思わない。
「やったぁ♪立て直せたやん!」と思ってしまった(←アホ^_^;)
初めてのサーキット走行、まだ1周目途中でございます(笑)
続く☆