1985年22歳の頃。
PAオペレーターの小川くんの「豹変」を目の当たりにした初日の夜も無事に更けて、東京ライブ二日目。
この日も初日と同じ新宿のヘッドパワーでのライブ(ま、三日目も同じだけど)
昨日から機材はライブハウスに置きっぱなし。
つまり「搬入」の手間がいらない♪
谷やんと「なんか魔法瓶のハコバンの頃みたいで懐かしいなぁ」とか言っているうちに、この日もライブが終了(←いつもライブは、すっ飛ばすなぁ^_^;)
さすがに35年ぐらい前の事なので、記憶が定かではないのだが、確かこの日の夜は谷やんとホテルに泊まったと思う(違う日だったかな?^_^;)
そして小川くんやヒラタや他のメンバーがどこに泊まったのか、なぜ谷やんの弟子のナカノが一緒じゃなかったのか…さっぱり覚えてないのだが、とにかく谷やんと二人でライブ後にホテルに向かった。
そのホテルはヘッドパワーのある新宿からクルマで15分ほどの所「鶯谷(うぐいすだに)」って所にあった。
とても小さなビジネスホテル。
確か東京に着いてから、調べて電話で予約したんだったと記憶している(理由は近くで安かったから)
ライブして、対バンさんやお客さんと少し話をしてからの移動だったので、ホテルに着いたのが午後10時45分ぐらいだった。
ホテルの駐車場にクルマを停め、チェックインしようとフロント(と言っても入り口横にある小部屋)に行くと『門限午後11時』と書いてあるではないか!
「これって11時までにチェックインせなアカンって事?」
ときくと
「ちげーよ。11時には玄関の鍵締めるって事だよ!」
と言われた。
いやいやいや!俺ら腹減ってるし!
もちろん、中にレストランがあるようなホテルではないのは最初からわかっていたし、見たところ売店や自販機も無さそう。
すかさず谷やんが言う。
「あと10分ぐらいしかない!村中ちゃん、なんか食いもん買いに行こ!!」
ホテルを出て回りを見渡すとセブンイレブンがあった!
ただこの頃のセブンイレブンは、今のコンビニとちょっと違う。
まず24時間営業ではなく「朝7時から夜11時まで」の営業(だからセブンイレブンって名前なんだけど)
夜11時でホテルの玄関も締まるが、コンビニも閉まる。
ダッシュで行くと、さすがに閉店10分前。
お弁当、おにぎり、お惣菜なんかは全て売り切れ。
仕方ないのでカップラーメンをそれぞれ1個ずつ買った。
今のコンビニのように「ポットのお湯サービス」は無かったが、ホテルの部屋には電気ポットがあるのは確認済みだったので、問題なし!
なんとか門限までにホテルへ戻り、ようやく部屋に入った。
この日はツインの部屋で谷やんと同室。
とりあえずポットでお湯を沸かしている間に着替えをしている二人は、まだこの後に待ち構える大問題に気付いていなかった。
続く☆