皆さんは初めて楽器を練習しようとする時、どんな方法を選択されるでしょう?
音楽教室で習う?
教則DVDやYouTubeを見る?
CD付きの教則本で独学?
今なら沢山の選択肢があるでしょうが、ワタクシが高校に入学したのが1978年。
DVDどころかビデオデッキも一般家庭に無い時代。
情報源は本しかなかった(T_T)
しかも今のように教則本も種類が豊富にある訳ではなく…
ワタクシの行った本屋にも「ロックドラム入門」とか「カーマインアピスのロックドラム講座」とかは無く(ちなみにどちらも、のちにワタクシが実際に買った本)、唯一売っていた「それらしい本」が「打楽器教則本」と言う…そのまんまなタイトル。
ページをめくってみると、スーツに蝶ネクタイのオジサンが、えらく斜めにセットした小太鼓だけを立って演奏している写真が。
ページを進めてみると、さっきの蝶ネクタイオヤジが今度はティンパニとか叩いてるし。
「練習してピータークリスみたいになるんや!」
と意気込んでた村中少年の頭にグルグル回る「これじゃない感」
しかし本屋には他のドラム教則本は無い。
仕方なく買って、スティックと共に持ち帰り、自宅の学習机のイスをスネアに見立ててさっそく練習開始!
打楽器教則本を開き、まずはスティックの持ち方から。
「なになに?まずは右手はこう持って、左手は…なんかややこしい持ち方やなぁ」
打楽器教則本に載っていたスティックの持ち方は「レギュラーグリップ」いわゆる鼓笛隊持ち。
この持ち方でさんざんイスを叩いて練習した村中少年は、その後バンドメンバーから
「ロックの持ち方とちゃう!」
「右手と左手で、叩いた音が違う!」
「シンプルに見た目がカッコよくない」
と、マッチドグリップへの変更を求められたが…
ワタクシ、現在でもこの持ち方でドラムを叩いております(あ、KISSのトリビュートバンドだけはマッチドグリップですが)
それには色々理由もありまして
・後日、初めてフィルム喫茶「キューピット」で見たコージーパウエルのレギュラーグリップがカッコよかった
・もっと後日、初めて生で観た外タレ(笑)がベンチャーズで、レギュラーグリップで速いフレーズ叩いてた
・そもそもレギュラーグリップに慣れているのでマッチドでは叩きにくい(これが一番ですな)
他にもっともっと後日に会う「ある人」の影響とかも色々ありますが、それはまたの機会に。
そんなこんなの個人練習(?)を経て、ようやくバンドが始動!
…とは言っても近所に練習スタジオも無い時代。
学校が休みの度にウチに集まって、アンプも通さないエレキギター・エレキベースと、イスを叩いてのバンド練習。
あまりにも地味な光景に耐えかねたのか、母と兄が共同出資で「ドラムセット買ったるわ」と(中古のベースとアンプを買ってしまっていたワタクシは、もうお金がない!)
もう、オカンもオニイも大好き♪←
そしてしばらくしてスネアとバスドラだけは「ええやつ」のヤマハのセットが届きました。
スネアの深さは5インチ、バスドラの直径は18インチ。
…オカンは俺をジャズドラマーにしたかったのか?(^_^;)
ちなみにこの時のシンバルスタンドとハイハットスタンド…40年経った今でも使ってます♪
物持ちの良き事、山のごとし(意味不明)
続く☆