『なんて素敵な夢があふれ出す』
昨日(2022年10月23日)に大阪天満ロートラックスで行われた「ありがとう手数王 菅沼孝三追悼ライブ」でワタクシが演奏させてもらった『バンド』と言う曲のワンフレーズ。
昨日は、まさにそんな夜でした。
主催のケッチー藤原くんの「師匠からの最後の言葉は『みんな笑って見送ってくれ』でした、しんみりせずに楽しくやりましょう」との挨拶で始まったこのイベント。
お涙頂戴の「いい話」は、ほぼゼロ(^_^;)
みんな言葉や歌や演奏でそれぞれに孝三さんへの「ありがとう」を伝えていました☆
ワタクシは18歳で弟子にしてもらい、教えて頂いた期間は3年弱。
コズミックパワーのボーヤ(ローディー)として付いて回らせて頂いたのは、ほんの2年程だったかと。
それも同じ日に自分のライブが入って師匠をお手伝い出来ないと言う「弟子としてあるまじき行為」もちょくちょくありました。
もちろん孝三師匠から「自分のバンドを優先してくれ」って言って頂いていたからですが。
孝三さんが東京進出のため家族で引っ越されるまで、奈良の生駒の自宅で教えて頂いてました。
あのスーパードラマーSATOKOちゃんが生まれた頃の話ですね。
離れてからはテレビの音楽番組や「手数王」を始めとする教則ビデオ等で「見るだけ」の日々。
たまに大阪にライブに来られた時に客席から応援するぐらいでした。
もちろん入り時間からドラムセッティングのお手伝いをしたかったんですが、その当時はすでに「お付き」のローディーさんがおられたので『仕事の邪魔』は出来ません。
「ただのお客さん」として観させていただきました。
一度「FRAGILE」で大阪バナナホール(移転前の場所)にライブに来られた時に、差し入れを持って楽屋を訪ねた時の話…。
ワタクシ「コーゾーはん、ご無沙汰です！今日は楽しませてもらいますね♪ あ、これ差し入れです」
孝三さん「差し入れ？！ありがとう♪ で、これ何？」
ワ「コーゾーはん甘い物お好きなんで、ワッフルです」
孝「なにぃ？ワッフルぅ？！『ドットパットドットパット』(←その場でドラムを叩く仕草)」
ワ「コーゾーはん、それ『シャッフル』でんがな…数年振りに会った弟子にベタなツッコミさせて、もう」
それを愛想笑いすらせずに見ていたフラジャイルのメンバー、ベースの水野さんとギターの矢堀さん。
孝「あ、紹介しとくわ。彼は大阪時代によく手伝ってくれた弟子の村中くん」
ワ「初めまして」
お二人「あ、どーも」
孝「村中くんは三拍子揃ったええドラマーなんやで！」
お二人「へぇ！」
ワ（うわ！師匠に褒められるの初めてや！！）
孝「ホンマに三拍子揃ってんねん……うるさい・やかましい・音デカい」
お二人：失笑
そんな素敵な師匠を思いながら、懐かしいスーパーフライングバンドの曲を演奏させて頂きました。
1「スーパーフライングのテーマ」(当時のドラマーはみんなコピーしようと頑張ったインスト)
2「ルーシー」(当時のドラマーではコピーさえ出来なかった難曲)
3「ドラムソロ」この日のイベントでクリック無しのフリーのドラムソロをしたのはワタクシだけでしたね。
4「バンド」冒頭の歌詞のように前向きなバンドマンの曲。ちなみに桑名晴子さんがスーパーフライングバンドの為に作曲されたそうです。
イベントに参加したドラマーはキッズからワタクシより先輩ドラマーまで大勢いらっしゃいましたが、たぶんワタクシがテクニック的には一番下手くそだったかも。
師匠に教えて頂いている頃よく「わかってないなぁ」とか「向いてないんちゃうか」とか怒られ続けた問題児でした。
なかなか上達しないワタクシに「ドラムはもちろん上手いに越した事はない。でも音楽は『上手い下手』だけとちゃうからな。みんなに『ええドラムや』って言われるように、諦めたらアカンで」と言ってもらった言葉を胸に、しつこく諦めずに叩き続けております。
そして孝三師匠から教えて頂いた「ドラムを叩く楽しさ」を一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。
まさかこんなに早く亡くなるなんて思いもしませんでしたが、いつまでも我々門下生を見守っていてください。
しかし各道場の先生方、凄かったなぁ。
そして「初めまして」だった川口千里ちゃん…彼女が小さい頃から映像で観させてもらってたけど『生』のドラムは強烈だった。
ホントに「孝三さんが叩いてるんとちゃうん？」と錯覚するような場面もありました。
最後に色々仕切ってくれたケッチーくん、イベントに華を添えて頂いたレスリーさん・明石さん・濱くん、天地雅楽の皆さん、川口千里セッションバンドの皆様、協力してイベントを盛り上げて頂いた客席の皆さん、関係者スタッフの皆さん、本当にありがとうございました！
さてワタクシ個人的には来週11月3日に大阪でOZMA-Xのライブです。
また詳しくご案内させていただきますので、来てね☆
