1998年35歳の頃。
23年前の4月…何日だったかは覚えていないが、大阪厚生年金会館(現オリックス劇場)の大ホールにコンサートを観に行った。
アーティストはイングヴェイ・マルムスティーン。
グラハムボネットとのアルカトラスで初めて知って衝撃を受け、この日初めて生で観られると喜び勇んで会場に行った・・・訳ではない(^_^;)
もちろん凄いギタリストだと思うし、観るのが楽しみだったのは嘘ではない。
今も家に何枚かCDもある。
ただこの日はギタリストよりもドラマーに期待して会場へ向かっていた。
そう、コージー・パウエルである。
ワタクシが中学生の頃から大好きなドラマーだったのだが、なぜかタイミングが合わずにそれまで一度も生で観る事が出来ていなかった。
イングヴェイ・マルムスティーンのバンドで来日すると発表されてすぐに予定を調べスケジュールを空け、チケットも押さえてコージーを観る日を指折り数えて待っていた。
しかしコンサートの何日か前に運悪くワタクシは足を捻挫してしまい、まともに歩けない状態だった。
しかしやっとコージーが観られると思うと、足を引きずりながらの移動も苦にはならなかった。
迎えた当日、会場前の階段をなんとか登って入口につくと人だかりが。
多くの人が見ていた看板には「コージーパウエル不参加」のお知らせが!!!
読んでみると「来日直前にバイク事故で足を負傷した為、代わりのドラマーが出演する」と。
そしてコージーから日本のファンへのメッセージとして「今回は残念だが、怪我を治してまた是非日本へ行きたい。その時まで待っていてくれ」みたいな事が書かれていた。
なんと言う事だ!
やっと観られると思ってたのに!
今の時代ならネットで事前の不参加告知を知って、捻挫を押してまで観に行かなかったかも知れない。
しかし、結果的には行ってよかった。
なぜなら、その後コージーは車の事故で亡くなってしまい、もう来日する事が叶わなかったのだ。
結局ワタクシは一度も「生」でコージーを観られなかったが、最後にコージーが「やろうとしていたライブ」を見届けられた事を幸せに思うようにしよう。
2021年4月の最後にそんな事を思い出した。
ではまた☆