muranakaromanのブログ

ドラマー村中♪ろまん♪

KISS?その3

 

2006年43歳の頃。
※年齢の計算が間違っていましたので訂正しています←引き算ぐらいちゃんとせぇ!※


 
KISSの『フルメイク・フルコスチューム』のコピバン「KISS?(キッスハテナ)」のリーダーと、彼を紹介したMASAが言葉もなく固まっていたその時…


「お待たせしました」と彼らが注文していた食事が運ばれてきた。

 

 

ほわぁ〜ん

 


硬直した空気にただよう唐揚げの香り(^_^;)

 

 


もちろん事情を何も知らないバーミ○ンの店員さんは「ドリンクバーはあちらですのでお好きなのをどうぞ」とワタクシに説明する。


わかっている。
ワタクシとて「ファミレス初心者」ではない。
ドリンクバーのシステムも、その場所も予想はつく。


しかし初対面でいきなり「カマシ」をして、この後ヘルプのオファーを断るつもりのワタクシは、コーヒーなぞ飲むつもりもない。


しかし目の前には美味しそうな香りと湯気を放っている唐揚げ定食を前に、箸にも手が出ない二人がいる。

 


ワタクシも40過ぎた大人である。
料理が冷めるのも忍びないので「とりあえず食べ。話はそれからや」と、まるでカツ丼を前にした取り調べ室の刑事のようなセリフを、それはそれは低〜い「地を這うようなテンション」で言った。


そこでKISS?のリーダーの「モモ」と呼ばれる男が、デカいカバンから一冊の本をとりだした。


「すいません!待ってる間、これでも見ててください」

 


出された本は↓コレ。

 

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しかも折り目や傷がほとんどない「新品同様」の状態。
実はこの本、この話の10年程あとに「復刻版」として再発売されるのだがこの時は復刻版なぞ出版のウワサも無い頃。


なのでコレ↑は、まさしく昭和52年に発売された本そのものだ。


「うわぁ!何これ!!嘘ぉ!なんでこんなにキレイなん?!ちょっと見せて・・・うわぁっ!凄っ!!うわぁ!中学生の時に見たヤツやん!!」


先ほどまでの地を這うようなテンションから一転、年末ジャンボの一等と前後賞が当たったぐらいのテンションの高さで叫ぶワタクシ。

 


それからどれぐらいの時間「KISS大百科事典」から目を離さなかったのかはわからないが、前からすっかり定食を食べ終えたKISS?のリーダーの声がする。


「あのぅ…それでヘルプのドラムの話なんですけどぉ…」


ワタクシは本の中身を読みあさりながら目も上げず
「あ、はい。やりますやります」


第四回Rock to RockにKISS?のサポートドラマーとして出演が決まった瞬間であった。

 


それからは、しっかりドリンクバーでコーヒーを取ってきて、腰を据えて本を読んだあと、二人と楽しく談笑した。

 


あとからモモちゃんに聞いたのだが
『KISS好きな人ならこの状態のこの本の値打ちがわかると確信していた』そうである。

 


まんまと策に落ちたワタクシだったが、そこは「一回きりのヘルプ」と言う事で、出演するにあたって条件を出した。


「どうせ一回きりなんやから『村中ろまん』の名前は出さんでええやろ」と「KISSの曲は叩けてもピーターの声は出ぇへんからメインヴォーカルはせぇへんで」の二つだった。

 


さてイベントはどうなりますやら。

 


続く☆