muranakaromanのブログ

ドラマー村中♪ろまん♪

阪神タイガース少年・後編

 

昨日の続きです。長いです(^_^;)

前回のブログを読んでいないと意味がわからないと思いますので「前編」から先に読んでください。

 


2011年06月07日に某SNSに投稿したものです。

 

 

◆ここから◆


さて、タイガースの帽子を被って黄色い応援用マスコットバット持った少年(めんどくさいので「甲子園坊主」と呼びます^^;)が、さらに泣き出したので、困ってしまってワンワンワワンのワタクシは、とりあえず事情聴取を試みました。


ワタクシ「ホンマに一人で来たん?」


坊主「ううん」


ワ「迷子か?」


坊「ううん」


ワ「誰と来たん?お父さんかお母さん?」


坊「ううん」


ワ「ほな誰と?」


坊「友達と二人で」


ワ「そのお友達は?はぐれたん?」


坊「ううん」

 

 


…ここまで読んで、せっかちな方なら「なんやねん?!どないしてん!?はよ言えや!」とお思いでしょうが…なんせ泣きながら少しずつ喋る子供の事ですので(^^;)

 


ワ「その友達は、どうしたん?」


坊「帰った」


ワ「先に電車乗って帰ってしもたん?」


坊「ううん」

 

 


…さすがに気の長いワタクシも、そこそこイライラしてきました(笑)

 

 


ワ「だぁかぁらぁ!なんで友達と一緒に帰らへんの?」


坊「友達がクルマに乗らんといてってゆーたから」


ワ「え?友達はクルマで帰ったん?…と言う事は、誰かに迎えに来てもらったん」


坊「うん…ううん」

 


…どっちやねん?!(-"-)

 


え~…ここから甲子園坊主とワタクシの会話は10分ほど続きますが、短気な方が読みながらイライラしてタバコを反対にくわえてフィルター側に火をつけたりされても困りますので、聴取した情報を整理して書いてみたいと思います。


・甲子園までクルマで誰かにクルマで送り届けてもらい、友達と二人で野球を観ていたらしい。


・帰りは、友達の親がクルマで迎えに来てくれたらしい。


・その時、友達と甲子園坊主はケンカなり言い合いなりして、坊主だけ残して友達ご一行はクルマで帰ってしまったらしい。


・坊主の自宅は西中島南方(大阪市淀川区にある「にしなかじまみなみかた」と読む…早口言葉のような駅名です)らしい。


・一人で電車で帰ろうとなんとか切符は買ったが、一人で電車に乗った事がないらしい。


・携帯電話はおろか、時計すら持っていないので、自分の親が心配しているのでは?と言う気持ちと、一人でちゃんと帰れるか?と言う不安から、泣いてしまったらしい。

 


皆さん、ここまで大丈夫ですか?(^^;)

 


さて会話に戻ります。

 


ワ「ほなら、家には連絡してないんやな?」


坊「うん」


ワ「自分の家の電話番号言えるか?」


坊「うん」


ワ「ほなお兄ちゃ…いや、オッチャンがかけたろ」

 


坊主に電話番号を聞き、ワタクシの携帯から連絡。


坊主が直接話す。


坊(電話で母親らしき人物と)「うん…今、甲子園…電車で帰る…うん…たぶん大丈夫…わかった」


ワ「電話の相手、お母さんか?ほなら代わって…(坊主から携帯を受け取り)…あ~もしもし?………切れとるやないかい!」


(すぐさまリダイヤル)


ワ「あ~もしもし?…お母さんですか?(←決して藤山寛美のマネはしてません^^;)え?違う?」


電話口は坊主のお姉さんと思われる女の子。
聞いてみるとどうやら坊主のお母さんは、電話を切ってすぐに『梅田まで迎えに行ってくる!』と家を飛び出したらしい。


ワ「じゃあ、お母さんの携帯電話の番号教えてもらってイイですか?」


姉「お母さんは携帯持ってません」

 

 

 

 


……な・ん・ぎ・な・一・家・や・の・ぉ・!(笑)

 

 

 


ワタクシは「お姉さんらしき女の子」に、お母さんから何か連絡が入ったら阪神梅田駅の地下2階東改札口で待っててもらうように伝言を頼み、電話を切りました。

 


さて、坊主をどうしたものか。


ちなみに位置関係がわからない方の為に説明しますと…


阪神甲子園駅(現在地)→→尼崎(ワタクシの家の最寄駅)→→阪神梅田・地下鉄御堂筋線梅田→→西中島南方(坊主の家の最寄駅)


こんな感じです。


梅田方面行きの電車に乗ってしまえば、終点が梅田なので、降り損ねる事もないだろうけど…はたしてお母さんとちゃんと会えるかがちと不安。


不安がる子供を電車に一人残して自分だけ尼崎で先に降りるのも、なんか可哀想だし。

 


えぇ、行きましたよ。
野球帰りの人で満員の電車に乗って、しっかり手をつないだ坊主をガードしながら梅田まで。


そして阪神梅田駅について、改札出る前に「お母さん居る?」って聞いても、坊主は「わからん(T_T)」
……もう!(^へ^;)


しかたなく「乗り越し精算」をして(ワタクシは当然「甲子園~尼崎」の料金の切符だったので)改札を出ました。


まだなのかな?と思ったら「あ!お母さんや!」と坊主が言った。

 


ここまでの流れで、この親子をあまり信用していないワタクシ(笑)は、すぐには握った手を離さず(いや、自分のオカンを間違えそうな勢いのスカタン坊主だったので^^;)


するとお母さんは「誰?この男?」みたいな顔でワタクシを見ている(^^;)


考えてみれば、お母さんにすれば電話で話したのは息子だけだし、ワタクシと話したお姉ちゃんらしき女の子と連絡取ってなければ「第三者」のワタクシの存在すら知らなくて当然だわな。

 


それにしてもお母さん…めっちゃ悪者を見る目やないの(^o^;)


ワ「ホンマにお母さんか?」


坊「うん!」(この時初めて笑顔になった)


ワタクシが手を離すと母親の所へ走って行く坊主。


母(坊主に向かって)「あんた、なんで○○ちゃんトコのクルマに乗せてもらえへんかったん?!」


坊「だってぇ…ゴニョゴニョ…」


母(じっと見ているワタクシに向かって)「えっと…うちの子が何かご迷惑かけました?」


ワタクシ「…いいえ、全然(^_^;)」

 

 

 

 


こうして甲子園坊主とワタクシの「母を訪ねて14駅」珍道中(ホントは急行に乗ったから4駅だけど^^;)は、めでたく無事に終了☆

 


で、振り返って考えてみるに、そもそも誰が悪いのか?


1、我が子を託すのに、ちゃんと最後まで頼んでおかなかった母親?
2、なんと言っても、子供一人を残して先にクルマで帰った「友達」の親?
3、小学校5年生(低学年だと思ってたら、電車で聞くと5年生だった!・o・)にもなって一人で電車で帰れない坊主?
4、元はと言えば時刻を聞かれただけなのに、おせっかいにも程があるワタクシ?(^o^;)

 

 


引っ張った割に、オチもなくてすいませんm(__)m

 


ちなみにワタクシは「2」だと思います。
坊主に何かあったら、坊主の親になんて説明する気だったんだ?(-"-)

 

◆ここまで◆

 

さていかがだっただろう?

もう10年程前の話だが…。

 

今度の日曜日にマリアナカフェに来るつもりの小学生は必ず保護者同伴で来るように(←そんな子は居ないと思う^_^;)

 

12月13日(日)大人も子供も、茨木のマリアナカフェで待ってます☆