muranakaromanのブログ

ドラマー村中♪ろまん♪

一目惚れ?

 

1990年26歳の頃。

 

ピアノの修理・調律の弟子入り中だったワタクシも、ようやく仕事を任されるようになり、収入もできたし、週に一度は休みもできた。

 

火曜日バンドを組み再びドラムを叩きだしたワタクシ、たまの休みの日にドラムの「仕事」が入る事があった。

 

世は今でいう「バブル景気」の真っただ中。

結婚式の披露宴は豪華に!

ベンチャー企業のキックオフパーティーも豪華に!

経済界の会合も、これまた豪華に!…と言う時代。

 

この手のイベントを豪華にする「お手軽」な策として「生バンド演奏」が重宝された時期。

そんな生バンド演奏に「村中くん、ちょっとドラム叩いてぇな」と頼まれる事もしばしば。

 

ある日、大阪は中之島にある某有名ホテルの宴会場で企業のパーティーがあった。

宴会のBGMから乾杯を盛り上げる演奏、そしてメインは「生オケ」つまりパーティー参加者が歌う時のバック演奏。

 

もちろん企業のパーティーなので歌う参加者も「素人さん」。

カラオケで慣れてる人もいれば、歌い出しの瞬間にこっちが大きな声で「はいっ!」と言ってあげないと歌に入れない人も居た。

 

そんな中、パーティーも中盤に差し掛かり、司会者さん(テレビ局のアナウンサーが内緒のバイトで来ている事が多かった)が「次は総務課の○○さんで『夜桜お七』です」と紹介すると、会場じゅうが「うぉぉぉっ!」と歓声に包まれる。

 

その二十代女性が歌いだしたらすぐわかったのだが、上手い!物凄く上手い!!

パーティー参加者は、それを知っていての歓声だったのだ。

 

そのパーティーでは、それまでお世辞にも上手い歌がなかったので(こら)、この時は叩いていて本当に気持ちがよかった!

 

以降、お決まりのビンゴ大会や何かしらの表彰とかあった後、パーティーもお開きが迫る。

 

そこでまた夜桜お七さん(仮名)の登場。

今度の出し物は「I Will Always Love You」

そう、あの「えんだぁぁぁ~~~」で有名(?)な映画ボディーガードのテーマ曲である。

 

さっきは演歌だったが、今度はWhitney Houston

振り幅も凄いが歌唱力も凄かった♪

 

パーティーが終わったら「バンド組みませんか?」と本気で誘いそうになるぐらい。

 

「このホイットニーお七さん(仮名)とバンドを組んで、今度こそメジャーデビューを果たし売れっ子ドラマーになっていく自分」を想像して夢は膨らんだ。

 

バブル景気と同じで、すぐにハジケて無くなる夢であったが(^_^;)

 

 

 

続く☆