1980年18歳の頃。
ライブハウス「ゴーストタウン」最後の夜、色んな凄い人達のライブを観ていたら、出番が終わった戸田さんがワタクシの席へ来て「ドラムセット運ぶの手伝ってくれてんてな、ありがとう!」とねぎらってくれた。
「いえいえ、いつも兄弟でお世話になってますし。それよりあの…僕…実は…」
いつもお世話になっているし、バンドの事も心配してくれてた戸田さんに「ドラムを辞める」って事を伝えようとした。
そこへ何気なく通りかかった菅沼孝三大明神(←いやワタクシから見たらホンマにそんな感じやったんやって!^_^;)を、いとも簡単に「あ、コーゾーこっち来いや」と呼ぶ戸田さん。
戸田さん「彼、村中くんの弟でドラムやってんねん」
ワタクシ「あ、初めまして」
孝三さん「ホンマや、顔よう似てるわ!」
緊張のあまり、ろくに喋れずモジモジしているワタクシに
戸「コーゾーになんかききたい事あったらきいたらええねん!」
孝「そやで、なんでもええで」
ワタクシは、さすがにドラムを辞めると言い出せる空気ではなかったので
「えっとダブルストロークの時、左手がうまく動かないんですけど、どんな練習したらいいですか?」
とか前向きな質問をする始末(^へ^;)
「ちょっと待ってときや」と、わざわざスティックを取りに行ってくれる大明神。
それから時間の許す限り、色んな練習方法を手取り足取り教えてくださった。
まさに夢のような時間。
すると戸田さんが「もうコーゾーんトコにドラム習いに行ったらええねん!」と。
孝三さんも「そやそや、おいで!」
さっきまでドラムを辞めようと思っていた高校生が、神様の弟子になった瞬間である。
あ!当時の事を詳しく知っている人は「このあと起こった新聞に載るぐらいのアレ」は内緒にしといてね、いやマジで(^_^;)
続く☆